「練りとは?」

ゴムと〇〇を混ぜ合わせる工程

「練り」は、ゴム成型で最初に行う工程で、ゴムの原材料と配合剤を混ぜ合わせ、
ゴムを加硫しやすい状態にする…つまり原材料がうまくゴムになるように
準備するための作業です。

ゴムの原材料とともに混ぜ合わせる配合剤は様々です。
加硫促進剤、カーボン、黄変防止剤、顔料・・・など
多くの配合剤を混ぜ合わせます。

練りには「オープンロール」と呼ばれる機械を使用します。
それがこちら・・・

オープンロール

二つの大きなローラーに挟み込むようにして
原材料と配合剤を混ぜ合わせていきます。

ローラーに手が挟まれるなど、一歩間違えると大怪我に繋がります。
またゴム製造の始まりの工程ですので、
ここで異物が混入すると後工程に大きく影響します。

緊張感を持ちながら、繊細な作業をこなしていきます。

 

どんな配合剤を練り込んでいるのか

まず原材料のみを練る「素練り」と呼ばれる作業をし、
その後配合剤を入れています。

こちらはPCのキーボードカバーに使用されるシリコーンゴム
ですので、加硫促進剤だけでなく、抗菌剤を練り込んでいます。
細菌やカビ・ウイルスの活動を抑制する効果があります。

過去には、竹炭や金粉を練り込んだ実績があります。
練り工程で、ゴム材料をカスタマイズすることができるのです。

 

次に顔料を練り込み、ゴム材料を着色します。

 

練り込みを進めていき、顔料がゴム材料全体にいきわたれば完了です。

 


 

今回は「練り」に関してご紹介しました。
ゴムを加硫しやすくするための作業で一見地味ですが、とても重要な工程です。
また練り工程では、粉末状のものであれば練り込みができ、ゴム材料に
付加価値を持たせることが可能です。

公開日:2020/04/15
更新日:2025/09/05
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