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京都府宇治市でゴム製品の加工を行っている株式会社西山ケミックスです。
「成型品に黒点(異物)が混入している」「ロットごとの品質にバラつきがある」など、ゴム製品を製造会社へ発注する際、品質管理の観点から厳しいチェック基準をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
「シリコーンゴム」は、熱によって固まっていない「未加硫状態」ですと非常にデリケートです。高い気温で硬化が進んでしまう、あるいは静電気や強い粘着性で異物が付着しやすいためです。よって未加硫ゴム材料の保管状態が最終製品の品質を大きく左右します。
今回は、不良や異物混入を未然に防ぎ、高い品質を安定して届けるための西山ケミックスにおけるシリコーンゴム材料の保管・管理方法について、大きく3つの取り組みをご紹介します。
1. 適切な温度管理で材料の劣化(スコーチ)を防ぐ
成型する前の生のシリコーンゴムは、まだ熱によって固まっていない未加硫(みかりゅう)と呼ばれる状態です。この未加硫ゴム材料には、熱を加えることでゴム分子同士を結びつけて固める加硫剤が含まれています。
この加硫剤が入っているため、もし保管場所の温度が高く、材料を暑い環境(夏の猛暑など)で放置してしまうと、成型で熱をかける前にもかかわらず、室温に反応して勝手に硬化(劣化)が始まってしまいます。この未加硫ゴム材料の劣化・早期硬化現象を、スコーチ(または焼け)と呼びます。
スコーチを起こしたゴム材料で成型を行うと、金型内にゴムがスムーズに行き渡らなくなり、製品の強度不足や外観不良を引き起こす原因になります。
西山ケミックスの室温管理

スコーチを防ぐため、西山ケミックスでは材料保管庫の室温を常に一定に保つ厳重な室温管理を徹底しています。
季節を問わず常に室温をキープし、気温の変化による影響を受けないベストなコンディションで成型ラインへ送り出せる体制を整えています。
2. 異物混入を防ぐ材料の保管方法
シリコーンゴムの品質管理において、特に厳しい目が向けられるのが異物混入と保管中のゴミ付着です。西山ケミックスでは、徹底した環境分離と丁寧な個別管理を行っています。
シリコーンゴムと黒い合成ゴムの保管や作業を分離
一般的に黒い合成ゴムには、補強材としてカーボンブラックという極めて微細なパウダーが含まれています。このカーボン粒子は空気中に舞いやすく、シリコーンゴムと同じ空間で取り扱うと、空気中を漂うカーボンがシリコーンゴムに付着して製品の黒点異物となって現れてしまいます。
これを根本から防止するため、西山ケミックスではシリコーンゴムとカーボンブラックが入った黒い合成ゴムの保管エリアを完全に分離しています。
また、未加硫材料を練るロール機と呼ばれる機械も同様に分離して作業しています。
金型に合わせた分だしとシート保護
未加硫ゴム材料は、成型する際に最適な寸法・重量になるようカットします。西山ケミックスではこの切り出し工程を分だし(ぶだし)と呼びます。
分だしされた未加硫ゴム材料は、成型直前まで1枚ずつ透明なシートに包んで保管されます。これには製造現場ならではの3つの理由があります。
①静電気によるゴミの付着を防止:静電気を帯びやすいシリコーンゴムは、空気中の微細なチリやホコリを引き寄せやすい性質があります。成型直前までシートで密閉することで、異物の付着を防ぎます。
②材料同士のくっつき防止:未加硫ゴム材料は、表面に強い粘着性があります。シートを間に挟むことで材料同士の密着を防ぎ、作業時の扱いやすさを保ちます。
③状態の一目管理:透明なシートを使うことで、袋を開けることなく「どの製品用の材料か」「汚れや変色がないか」を外側から瞬時に判別できます。
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現場環境を整える清掃の徹底で異物不良を未然に防止
作業環境そのものが汚れていては意味がありません。西山ケミックスでは「防げる不良は環境づくりで未然に防ぐ」という意識のもと、業務終了後の日々の清掃徹底はもちろん、毎週週末に現場内の一斉清掃を実施しています。
1週間で溜まった細かなチリや作業汚れを週末に徹底的にリセットし、常にクリーンな作業環境を維持することで、空気中の埃や浮遊物による黒点・ブツなどの異物不良を未然に防止しています。見えない部分の清掃管理を仕組み化することが、製品の安定した高品質へとつながっています。

3. 万が一の不具合にも即座に対応するトレーサビリティ(ロット管理)
品質管理の現場で欠かせないのが、万が一の不具合発生時に「原因をどこまで遡って追跡できるか」というトレーサビリティです。
西山ケミックスでは、仕入れた原材料の管理はもちろん、社内で調色・練りを行った材料についても「いつ・どのロットの材料を使い・どの製品へ成型したか」を材料のロットごとに厳格に把握・紐付けしています。
仮に納品後に製品の不具合や疑問点が発生した場合でも、即座に該当する材料ロットや加工履歴を特定し、迅速かつ正確に原因究明と対策が行える管理体制を構築しています。
まとめ
一見すると見落とされがちな未加硫ゴム材料の保管段階から一切の妥協をしない管理体制こそが、西山ケミックスの強みであり、高い品質を支える理由です。
「異物混入に厳しい製品の製造パートナーを探している」「トレーサビリティが取れ、信頼できる工場に相談したい」といったご要望がある品質管理・製品開発の方は、ぜひお気軽に西山ケミックスまでご相談ください。
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